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マルコビィッチの穴 (movie)

マルコビィッチの穴 (movie)_a0024605_13504969.jpg『BEING JOHN MALKOVICH』

製作年度:1999年/アメリカ
監督:スパイク・ジョーンズ
脚本:チャーリー・カウフマン

<STORY>
売れない人形劇師のクレイグは
自らの生活のためにオフィスでファイル係の仕事を始める。
しかし、その会社は7 1/2階というヘンテコな場所にあった。
彼は仕事をしていくうちに、オフィスに隠し扉があることに気付く。
その扉は俳優ジョン・マルコビッチの脳内に繋がる穴であった。
その穴から入った者は15分だけマルコビィッチと一体化することができる。
クレイグはそれを商売として売り出そうとするが・・・。

<COMMENT>
不思議な映画です。
内容全体が、現実であるにも拘らずどことなくズレていて、
特に突拍子もないことは起きないのですが(穴の存在を除いて)、
なんとなく異質な印象を受けました。
人の理解できない感情に訴えかける作品で、
観る人によって印象が変わる映画だと思います。
何故か映画の『π(パイ)』を思い出しました。
どこかしら相通じるところがあるのかもしれません・・・

More (更に個人的な感想)
# by ILL-NESSTINO | 2005-05-06 13:53 | 映画

冷たい密室と博士たち (book)

冷たい密室と博士たち (book)_a0024605_23514677.jpg『冷たい密室と博士たち』

著:森 博嗣 
S&Mシリーズ2作目

<STORY>
N大学・極地環境研究センター内の低温実験中に2人の死体が発見される。
殺人と見られるその犯行は、大勢の監視下におかれ、極度に限定された時間
の中で完璧な密室状態を作り上げていた。
更にその研究センターの隠し部屋から、失踪していた学生の死体が見つかる。
極地研の友人に招かれ見学に訪れていたN大学助教授、犀川とその教え子西之園は、その完璧なまでの犯行の手口と失踪学生のリンクを見出し真実に迫る。

<COMMENT>
S&Mシリーズの2作目ですべてがFになるの次作品です。
前作が華やかな展開と勢いのあるプロットであったのに比べ
こちらはタイトルにあるように理知的で冷的に理論が組み立てられ、
それが静かに外郭を形成していく展開で前作とは違ったアプローチを感じました。
それとは反対に犯行は大変大胆でアクロバティックなので、
その対比が光る作品だと思います。
前作同様オススメの作品です。
# by ILL-NESSTINO | 2005-05-05 00:20 |

すべてがFになる-THE PERFECT INSIDER (book)

すべてがFになる-THE PERFECT INSIDER   (book)_a0024605_2223452.jpg『すべてがFになる』

著:森 博嗣 
S&Mシリーズ1作目

<STORY>
幼少の時より天才として様々な功績を残した科学者、真賀田四季博士。
彼女をブレーンとする最先端の科学技術研究所が孤島、妃真加島にて運営されていた。そこにキャンプに訪れた工学助教授、犀川と教え子の大学生西之園萌絵+ゼミ生達。犀川と萌絵は研究所を訪問し、真賀田と接触しようとするが、彼女は"ある事件"をきっかけに今迄15年外部との接触を遮断し、所員でさえもモニター越しにしか会話できないという。
その彼女の部屋から両手両足を切断され、ドレスを纏った死体が現れる。
"すべてがFになる"というメッセージと共に・・。
 それと同時に研究所の基幹システムも奇妙な故障を始める。
次々と増える犠牲者、完璧な監視システムの状況下での犯行、
読み手に対し幾重にも張り巡らされたトラップ、
"すべてがFになる"というメッセージの真相とは?

<COMMENT>
ここまで爽やかなまでに自分が負けたのは初めてでした。
今迄、多くのミステリに触れてきたことで、自然と形成されてきた枠を飛び越える作品だと私は思います。
正直とても早い段階で自分の中で犯人像が見えてしまったため、それで終わりと甘く見ていました・・・。
内容とは関係ないのですが、"アクロイド殺し"を初めて読んだ時のことを思い出しました。
ミステリ好きの方に私から今一番オススメしたい一冊です。是非読んでみてください。
# by ILL-NESSTINO | 2005-05-03 22:28 |

2046 (movie)

2046 (movie)_a0024605_1521087.jpg『2046』

<STORY>
香港の一室で男は小説を書いている。
それは失われた愛を求めて2046という"全てが変わらない場所"へ向かう男の話。男はいつしか小説の主人公に自らの姿を重ねていることに気付く。
小説2046と共に進み続けることしかできない男の結末とは。
<COMMENT>
映像や作品の雰囲気が独特でシックな魅力を感じました。
音楽も哀愁漂う選曲で華を添える印象です。
すべてが留まらずに変化を余儀なくされる世界で、変わらない世界を求める男の姿に哀愁めいたものを感じました。
未来の世界の描写もスタイリッシュで凝っている印象を受けました。
# by ILL-NESSTINO | 2005-05-02 15:56 | 映画

『現実入門』 (book)

『現実入門』 (book)_a0024605_1538555.gif『現実入門 ~ほんとにみんなこんなことを?~』

著:穂村 弘

<STORY>
歌人、翻訳家、エッセイストの著者が、人生未経験の項目を順番に体験していくエッセイ。献血、ショールーム見学、合コン、占い、競馬、一日お父さん・・・様々な体験を通して最終的に挑むこととは・・・

<COMMENT>
図書館の新刊スペースに陳列されていて、題名、表紙共に興味が湧き
借りてみました。著者の穂村さんが、自らの未経験領域を次々体験してく内容ですが、なんだか文章が面白いので和やかな気持ちになりました。
また、私自身未体験の事柄も多かったので、
「ほほぉ~」という気持ちになれました。
私も局地的には保守的な面があるので
いろいろ挑戦していきたいなぁと思います。
個人的には合コンの話が一番好きでした。
くるっくー(鳩)

余談ですが、最近自分の中で気になって多用している言葉に
『ワオ!』『チャオ』などがあるのですが、『くるっくー(鳩)』
も割とツボでした。人にはあまり理解してもらえないことが多いのが難点ですが・・。
# by ILL-NESSTINO | 2005-04-29 15:46 |